10代の頃、20代の頃、村上龍の小説をよく読んだ。生きるか死ぬかそのはざまでアグレッシブに綴るその言葉にひきつけられたのだろう。書くことによって生き続けようとする頑な意思に。

どの集団に属すれば有利か、成功するためには、金持ちになるためにはどうすればよいのか、そんなことを考えても意味がない、と彼は言う。

考えなければならないのは、生き残るための方法である、と。